2012年5月16日水曜日

自然落下 Part3 前傾角度の維持と正しい前傾角度 グリップを下げきる 爆弾レッスン23 ぶっ飛びシングルの華麗なるショットメイキング


 簡単そうで実は非常に大切な質問なので同時にお答えします。
 
「前傾姿勢について質問があります。シャフトが短いアイアン等では
うまく行って、それなりの打球が出ていると自分なりに認識している
のですが、シャフトの長いドライバーではうまく収まりません。
同じような前傾をとるとヘッドのトゥーが浮いた形となります。
これでは真っ直ぐ球が出ないですよね。アイアンとドライバーでは
前傾角度を変えるのでしょうか。いま大変悩んでいます。」

 前傾維持は非常に大きなテーマですが、そのそも正しい前傾角度

を取る事も更に重要です。その過程を論理的に認識せずして前傾維持

の理屈は分かりませんよね。


クラブの設計

 クラブが長いほどライ角は少なくなります。

スイングがアップライトからフラットになるからです。

私のクラブセッティングではパターが75度(通常71、2度)

52~60度ウェッジが全て65.5度(全て同じ長さで通常かなり下で短く

グリップする為、通常より立てています)

P65度、7番63.5度、5番62.5度、3番アイアン61.5度、3W58.5度、

DR58.5度。

面白いのは3Wとドライバーが長さが43インチと45.5インチと

違うのに同じライ角な事です。これは

1、ドライバーは地面の球を打つ設計ではなく、ティーアップして打つ

2、DRはロフトが立っているためライ角による左右の誤差が少なくなる

3、捕まりを良くするためライ角を立てている

等がその理由です。

 上記のよ うに同じアイアンセット内ではライ角の設定で前傾角度が

同じになるように設計されています。

しかし、実際は前傾角度はショットごとに変わります。

必ずライが変わるし、同じ番手でもグリップの握りの長さが変わる

からです。例えば9番で125~145yを打ち分ける時、グリップの長さを

変えますよね。最大シャフト長は約6cm程度変えれます。

これは7番と3番の長さの差です!!しかしライ角は変わりません。

従って、同じクラブでさえ微妙な距離によって当然前傾は変わります。

 ウェッジはメーカー、種類によって長さもライ角もばらばらです。

従って、普通にグリップしてもピッチングと前傾は異なります。

同様に、3アイアンと3WとDrの前傾も変わります。

正しい前傾角� ��の決め方

 では、どのようにしてショットごとに正しい前傾を決めればいいのか?

実際プロでも様々ですが、基本的に2つの基準があります。

1、トゥーの浮き幅で適正なライ角で構える

2、アドレス前に胸に乗せてグリップし、股関節で前傾してソール

 1は、実際のインパクト時にはヘッドの遠心力でシャフトが下側に

しなりトゥーダウンが発生するため、あらかじめアドレス時に

トゥー側に1コイン~2コインの間隔を開けて構えます。

1コイン~2コインの差は各人のショットで判断してください。

特にロフトの大きいウェッジではライ角の誤差は致命的な方向の


アジア料理市場スーフォールズ、SD

違いに繋がるのでショットのたびにリーディングエッヂの向きだけでなく

ライ角に注意する必要があります。 また、

ライ角の維持=左手首角度の維持=正しいグリップ軌道

=前傾の維持

に繋がりますので、ショットの成否はライ角の維持にかかっていると

言っても過言ではありません。

 2は、プロのルーティーンでも良く見ますが直立で脇を閉めて、

シャフトを大雑把に約45度前後の角度に立ててフィンガーで

グリップしてから股関節から前傾してアドレスしていますが、

これは両脇を締めて、両肘間隔を一定に締めて、大胸筋と

一定の圧力で腕を胸に乗せ、フィンガーでグリップしています。

そのまま、股関節から曲げていき、膝を少し曲げて、ソールした

所が大体の正しいアドレスで、少しもじもじ前後することにより、

1の正しいライ角に調整すれば良いのです。

 2の� �的は要するに正しいインパクトをアドレスで再現したいのです。

やってみると分かりますが、1だけでソールしてライ角を合わせてから

グリップすると腕が胸の上に乗らずに、両肘間隔も、脇も、大胸筋も

締まりません。正しいインパクトと異なります。

 正しいショットでは、以下の3つは必須です。

1.両脇が締まり=大胸筋の圧力が一定

2.左右肘が体の外側に逃げない=両肘胸の上=両肘間隔が一定

3.グリップが早く落ち切って体の近くを通り、アドレスの高さに戻る

=ライ角の維持=左手首角度の維持=正しいグリップ軌道

=前傾の維持

このためにも2は非常に重要な作業です。

 以上で前傾はショット毎に当然変わり、変わってもなんら問題なく

状 況に合わせて正しくアドレスできるはずです。

 質問では、特にドライバーで悩んおられますが、ドライバーは

設計からトゥーの浮き方は様々ですから、アイアンとは違います。

従って1は使えません。2と自分の球筋に合わせてライ角を立てます。

例えば、普段スライスが多いなら、普段よりもライ角を立てて、

これは前傾を変えずに左腕とシャフトの作る角度を少し小さくします。

両肘間隔を締めて左肘を内側に入れて、大胸筋の圧力を強めにして

両脇を締めます。インパクトではライ角の維持の意識を非常に強く

持ちます。ライ角を維持すればグリップは浮きませんよね?

浮いたら空振りするはずです。ヘッドアップしても空振りです。

左手首の角度を維持できないからグリップが 浮くのです。

または、リリースが早すぎるからダフらない様にグリップが浮くのです。

要するに、先にグリップを下ろし切るのです。

そして、兎に角、左手首=ライ角さえ維持できれば=グリップは浮かない

=前傾維持に繋がります。

従って、ドライバーの前傾角度は、2でグリップしてから、アドレスで

自分の軌道に合ったライ角でボールに合わせれば決まると思います。


メリーランド州を発見した人

これで、ドライバーも正しくアドレスできると思いますがいかがでしょうか?

ドライバーの適性と勘違い

 また、突き詰めるとそもそも既成クラブがそのまま自分に合っている

事は極めて稀です!!ぴったり合っている事など奇跡です。

 主なドライバーの選択基準は、長さ、重量、バランス、ライ角、ロフト

フェースアングル(フェースがスクエアか、クローズドか、オープンか)

重心距離(ヘッドの重心のシャフトからの距離 相対的に体積が大きいと
遠くて返りにくいため、フックしにくいが捕まえにくい)

重心深度(ヘッドがディープフェース=厚いか、シャロー=薄くて
飛球後方に長いと重心深度が深い=重心が後ろ=直進性が高い
=慣性モーメントが高い=ヘッドが返りにくい=捕まえにくい 
また深いと球が上がりやすくバックスピンが多めになる)

シャフト振動数(硬さの統一基準)

シャフトのトルク(ねじれの強さ トルクが大きい方が鈍い
=かなり上級者にとってはパワー伝達効率が低いが、
一般アマにはミスに甘くシャフトが吸収する) 

シャフトの調子(先、中、元 一般的に元調子は球上がり難く
バックスピン量が減る。タメが作れなければ元調子でクラブにタメを
作ってもらう。先調子は弾き易く飛ぶが、逆に先が暴れ易く安定しない)

それらの組み合わせは無限にあります。

これらの基準を良く理解して、自分のスイングに合わせると比較的

見つけやすいです。

 勘違いが多いのは、重心距離は460ccで仕方がないとしても、

後方に長くてでかい重心深度が深いものは要注意です。

慣性モーメントが大きい=直進性能が高いを宣伝していますが、

大きな慣性モーメントは裏を返せば、ヘッドが返りにくい、捕まり難い

のです。ですからただでさえでかくて重心距離が大きい460ccで、

更に重心深度を深くしたら確実にヘッドはただ押し出す方向に動きます。

これで、インパクトで球を捕まえてドローを打つことは基本的に

激しく無理があります。� �図的にフェースローテーションする必要が

出てきて逆にドフックが出やすくなります。ですから、スライサーは

普通に打てば大きいスライスに安定してしまいます。

 
 また、硬いシャフトは球筋が安定すると思われがちですが

大間違いです。硬過ぎるシャフトはしならない為球が捕まりません。

また、当然タメが出来難いです。その為飛びません。

スライサーは特にスライスを助長し、手打ちを招き悪循環です。

振動数270以上は普通に振ってH/S50位以上のハードヒッターでない

と意味がありません。

大方のケースでは、柔らか過ぎる為に方向性が悪いのではなく、

切り返し直後からアンコックで力んで急激過ぎるから、

若しくはトップがオンプレーンでないためシャフトが暴れて、

柔らかいシャフトが打てないのです。

これを硬くした所で、更に力みが出てか悪循環になります。


副社長ヘンリー·ウィルソンは誰でしたか?

練習用のグニャグニャシャフトのドライバーを以前紹介

しましたが、戻るのを待てば全然問題なく真っ直ぐに飛びます。

ただ、柔らかすぎるとフルスイングでパワーを100%伝達

できないだけです。

 
 重過ぎるクラブも同様です。よく振リ切れるなら重いほうが安定する、

と言いますが大嘘です。重いクラブはトップでヘッドに慣性が働き

行き過ぎてオーバースイングになり易いです。

そして、自分の意識以上に切り返しで振り遅れます。

そうすると体が気が付き微妙に確実に力みを生んで手打ちを招きます。

これはパターのバランスでも同様です。切り返しで微妙にもたつきます。

Drでは重い方が確実にヘッドスピードは落ちます。

また、重くて、硬いドライバーは、体がそのスイングを覚えてしまうので

セカンドショットで相当素振りをして調整しないと、

かなりの高い確率で振りすぎのミスを招きます。

 
 トルクも勘違いが多いですね。ドライバーでトルク3以下は

かなり厳しいです。ねじれが少ない方が安定すると思われがちですが、

ねじれが少ないと言う事はミスショットを吸収してくれないのです。

従ってアマレベルでは、ほぼ確実に球のばらつきが大きくなるのです。

プロ並みに方向が安定したショットが打てない限り、エネルギー伝達効率

の高さの恩恵は受けられないでしょう。

 以上より、どうしても上手く構えられないなら、そもそもクラブが

全く自分に合っていないため、どうやってもクラブに合わせられない

可能性もありますよ。
 

前傾角度の維持の根本療法
 
 前傾維持については上でも触れましたが、

様々対症療法は言われていますが、根本的には

アドレスの左手首のライ角をスイング中ずっと維持し続ける

意識が最も効果的だと思います。

起き上がってしまうものを力で抑え込むことは不可能です。

この意識が最も効果的な根本療法だと思います。

その為には、まずアドレスの左手首のライ角維持に集中します。

その結果、必然的にグリップをアドレスの状態に下げ切る事になります。

また、右サイドで早くグリップを下げ切れば、右手首のコックが

維持されていないとダフるので自然にタメも維持される様になります。

これが本物のシャローなスイングで、グリップを下げきる事で

入射角が安定し、� �点が一定になります。U字の軌道の基本です。

これが出来ないとバンカーで狙った厚さで砂を取って

スピン調整することは困難です。

シャローなU字軌道でインパクト後にタメを開放するだけで、

意識しなくてもヘッドの最下点が球の先になりターフが自然に取れます。
インパクトまで右手首のコックを維持して、インパクト後に

左手首のライ角は維持したまま、右手首のコック、タメを

完全解放するだけで無意識に自然にダウンブローになります。


これが本物のダウンブローです。腕の動きではなく最後のアンコック、

リリースで低く長いインパクトゾーンが出来るのです。

多くの方は勘違いして、シャローな軌道はアーリーリリースで

ダウンブローはグリップを球に向かって下ろす事だと勘違いしています。

 また、右サイドでグリップを下ろし切るということは、

体が回る前にグリップを先に右サイドで下ろすと言う事です!!

体が右を向いているうちに下ろすと言うより、

下りるまで回らない、下りてから回ると言うイメージです。

その為には右肘、グリップエンドはトップから右足甲に向けて

真下に下ろす意識でないと間に合いません!!

ビデオの動きと、 意識は違いますよ。

体は回すのでは無く、アドレスに戻っている、だけなのです。

右肩も止める意識で、ビデオでは分かりませんが、

スインガーの意識としては、右肘もグリップエンドも

真下に向けて下ろす、が正解なのです。

 ウエイトボールを振れば一発で分かりますよ。

力を抜けばトップから自然に重力で真下に落ます。

球に向かって斜めには落ちません。

何回ビデオを見てもスインガーの意識は絶対に分かりません。


スイングは直線、回転する勘違いの致命傷

 そして、もう1つ重要なことはスイングで、

どこかに回す意識があるから、右腰が前に出て、グリップも前に、

アウトに出てシャフトが寝るのです。

スイングは直線です。回す意識がある限り、自然落下も、

真下に下ろす事も、シャフを立てることも出来ませんよ。

テークバックもそうです。直線です。テークバックでも

回す意識があると必ずダウンでも回って下ります。

 じゃあ、どうやって回さないで直線で肩が90度入って、

左肩が顎の真下に入るのか?

よーく考えれば分かりますよね?

回して上げるから、回って下りるんです。

続く



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